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就職活動最前線
[392]駅前@名無しさん:04/09/11 14:25
Q
メールアドレスに使われる「@」(アットマーク)。
近ごろでは「@○○」など企業名やサービス名などにも使われているが、そもそも「@」の語源は何なのか。
A
そんなの場所を示す“at”(アット)に決まってるじゃないか――と断言するのは早計である。
実は、「@」には隠れた意味があるのだ。
「英語の語源のはなし」(研究社)によると、@マークは本来“単価”などを表す商業用語。
用途が似ているということでメールアドレス考案者が“たまたま”付けただけのものらしい。
著者で英語史研究家の佐久間治氏によれば――。
「atマークと呼ばれていますが、“@”自体はatをデザインしたものではありません。これはラテン語の“ad”です(図参照)。
英語のat、to、forなどに相当する接頭辞で、“address”などさまざまな英単語に応用されています」
つまり「@」は、本来単価などを示す記号であり、場所を示す「at」の意味に限られたものではないということ。
それが近ごろでは「あたかも場所を示す記号であるかのように使われ、中には“アルファベットのA”だなんていう人もいます。
間違った用法ですね」と佐久間氏は嘆く。ちなみに最初にメールアドレスに「@」を使った人は不明だそうな。
ところで、佐久間氏の著書によれば、@に限らずコンピューター用語にはさまざまな面白い語源がある。
例えばインターネットを見るためのソフトを「ブラウザー」というが、これは本来「草を食う牛」という意味で、
動詞の「browse」には「物をむさぼり食う」というニュアンスがある。
また、ネットワークに入ることを意味する「ログイン」も、もともとは「log(丸太)」を海に投げ入れたことに始まる用語。
一度訪れたホームページをコンピューターに記憶させることで、
次回からネットに接続しなくても見られるようにすることを「キャッシュ」というが、
これも「(探検隊などが後日の使用のために食料や武器を)隠しておく場所」が語源だ。
なるほど、ふだん何気なく使っているコンピューター用語や記号にはさまざまな由来があるのだ。
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